トスカ式ブログライフ

MTGの話を書いたりゲームの話を書いたり

デッキ制作に至る思考

 初っ端の記事として、まずは自分のMTGに関する取り組み方について書こうと思う。

 

 普段クリエイティブな活動をしているせいか、MTGに関しては対戦よりもデッキ制作の方にずいぶんと力を入れている。所謂”電波デッキ”と呼ばれるようなマイナーデッキから環境に即したガチデッキ、そして入門者に向けた格安デッキまでと、かなり幅広い方向性をもってデッキ制作にいそしんでいる。

 

 しかしながらこういったデッキ案は、実の所最初からこういったものを作ろうという目的を持って考えているわけではない

 というのも、多くの場合そのアイデアはとあるサイトを眺めていて思いつく。

 

 

 それは公式のカードギャラリーである。

magic.wizards.com

 

 一通りのカードのテキスト、イラストが掲載されているこのサイトは、デッキビルダーにとって至高の宝石箱のようなものだ。気になる効果を見つけたらすぐにそれと相性のいいカードを探し、そしてそれを軸にしたデッキを模索する。また、イラストを見てヴォーソス的にデッキを構築するのも良い。無限の可能性を秘めたこのリストは、古の秘宝を記した古地図のように私たちをアイデアの深淵に誘う。

 

 もう一つ紹介したいサイトがある。

 MTG Wiki

 

 MTGWikiは古今東西あらゆるカードのデータと詳細な説明、そしてそれらに関するいくつかのルール文書が掲載されている。

 もしカードギャラリーでとっておきの一枚を見つけた場合、自分は多くの場合真っ先にこのサイトを開く。そのカードの説明文に何かしらのヒントが載っているかもしれないし、もしかしたらその説明文に記された他のカードに対してさらに興味がわいてくるかもしれない。様々なカードが絡み合うように掲載されているこのサイトは、自分の思い描いたデッキの形をまとめるのに非常に役に立つ。

 

 

 そうやって新しいアイデアがある程度まとまってきたら、次は具体的なデッキの形にするためにそのデッキに入れるにふさわしい精鋭を探すことになる。

 

teamys.net

 

 自分はその相棒たちを探すためにこのサイトを使う。具体的なカードの検索が簡単にできるこのサイトは、瞬間的に湧いたアイデアをすぐさま形にするのに非常に向いている。「カードを引くたび」ならば『カード 引く』で検索し、「戦場に出たとき」なら『クリーチャー 戻す』などで調べることになる。

 そうして見つかったカード達をすぐさまリストへと入れ込んでいき(ありがたいことにこのサイトではデッキリストを同時に作ることができる!)、しばらくの後にそれは一つの完成されたデッキになるのだ。

 

 

 ジャンルに問わず、アイデアと言うのは生ものだ。一瞬の素晴らしいひらめきも、時が立つにつれて劣化し、破損していく。記憶というのは恐ろしいもので、時を重ねてしまうとそういった最高の瞬きをも忘却の彼方へと葬り去ってしまう。

 もしアイデアがひらめいたら。その時はすぐさま行動を起こすといい。結果的には空振りに終わってしまうことも多々あるだろう。アイデアというのは多くの場合取り留めもなく、そして不格好なものだ。しかしながら最高のアイデアというのはそういったひらめきの潮流の中に隠されているものだ。1つずつ丁寧に吟味し、そして推敲するうちに、それは見つかるのだ。

 人間の瞬間的な思考力を侮るなかれ。それは自分自身が思っているよりもずっと強大な力を持っているはずだ。

 

 

 そうしていつの日か至高のアイデアを手にすることを夢見て、今日もカードギャラリーを漁るのである。